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羽鳥くん、東京は救わない話 /web拍手レス
羽鳥B





 羽鳥(はとり)はツイッターが苦手だった。


 と言っても、アカウントを持っていない訳ではない。周りにはツイッター無しに生活をしている人がいる事は知っているし、ツイッターをしなくとももちろん死ぬわけではない。それでも、羽鳥はツイッターを辞める事は出来なかった。辞めるにはもう色々なしがらみが出来ていて、それを無くしてしまえば羽鳥は自分が宇宙空間のように何もない場所に放り出されてしまうのを知っている。それは避けたいことだった。




 ただ、見も知らぬ人物(フォロイー)達の怒りや憎しみに同調し、『遠くからやってくる響きや震え』を身体に感じとっていると、いつの間にか自分がまるで世界の裏側で苛立っているという感覚におちいることがある。確かに自分はそれらとは何も関係はないはずなのに、自分は確かな憎しみを持っているのだ(誰に?)。


 またツイッターで何かを発信するたびに、自分の意識が肥大化していく奇妙な感覚がある。電脳空間で自分の閉める割合が多くなると共に、自分の身体や影響力も大きくなるという錯覚(そんな物は大きくなり続けている空間の中で塵芥にすらならないのだけど)。自分の中にあるどす黒い靄が自意識と共に大きくなり、脳の大部分は黒い霧に占領され、不思議と気分は沈んでいく。かと言って羽鳥は呟かないでいる事も出来ない。夜になると衝動的に、誰かに自分の発言を見て欲しいと思うのだ(誰に?)。結局の所、ツイッターは羽鳥にとって必要なものだった。



 やがてその憎悪や気分の沈みはプレートのひずみのように蓄積されていき、いずれ限界がくる事を知っている。その結果断層がどうなるのか、だいたいの予想は彼女自身ついている。もっとも、その規模がどのくらいのものなのかという事については
、いざなってみないと羽鳥自身にもわからない。



 ツイッターさえ閉じてしまえばいいのだろうが、やはり羽鳥はツイッターを辞める事が出来ない。





「きちんと気づいているのであれば問題はないんじゃない?」


 と台所に立つその家の住人は言う。


羽鳥「そうかな?」


「じゃない? 多分、本当に怖いのはさ、それにちゃんと気づけなかったり、あるいはそれがなんとなくはわかっていても、どうする事も出来なかったりする人なんじゃないの? はい、羽鳥。味見して」


 とその隣のもう一人がそう言って、羽鳥に対して小皿に入れたスープを渡してくる。


羽鳥「……おいしい」


 正直な所、羽鳥には味の違いは詳しくはわからなかったが、温かいというのだけはよくわかった。


「良かった。はい、兄さんも」


 そう言って彼女は自分でも口に含んだ後、隣に立つ男にも小皿を渡す。


 居間には読書をしている人がいて、テレビではアイドルが刺されたというニュースが流れていた。軒下の土を掘ればきっとみみずは大量に出てきて、今は2016年で、ここは『あじひらハウス』だった。羽鳥がここへ来たのは、ツイッターがあったからだ。










羽鳥A



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 家畜人日記のヤプーさんにメイクして頂いた開眼姫です。ドルショの時に「いつか時間空いたときに」的な素敵なお話をしていたのですが、まさか一週間も経たないうちに完成するとはw(ヤプーさんの行動の早さにはいつも驚かされます)ありがとうございます、ありがとうございます。大事なことなので何度も言う。


 あまりの可愛さに悶絶しております。問題は、僕がこの子の可愛さを生かせてないという事です。(ヤプーさん家のブログ見てきてもらうとわかるのですがこの子のポテンシャルやっばいんですの)


 一方の僕はこの子を受け取ってから名前を決めるだけで一週間、記事を書くのに更に二週間の日を要していたのだった!(文章は一時間程度のどうっでもいい文章なのだけど)




続きを読むでweb拍手レスです。



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